【助産師が教える】切迫早産の入院が辛すぎる!家族の力が試される時。

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妊婦と猫妊娠期のトラブル
妊婦旦那
妊婦旦那

ずっと横になって寝ているだけなんだろ?いいよな~。

助産師
助産師

それは大きな間違いです。

こんにちは。ラマ看です。

私は切迫早産で入院する多くの妊婦さんを見てきました。この入院がとても過酷なのです。辛すぎるあまり、もうお産にさせてと涙を流しながら懇願したり、自分で点滴を抜いて病院からいなくなる妊婦さんもいるぐらいです。

そこで、切迫早産の入院の実態や妊婦さんの境遇を知ってもらうべく記事にしました。特に妊婦さんを取り囲む家族の方に見ていただきたいです。

入院の実際

入院して何をするのかというと、“何もしない”ようにしてもらいます。つまり「安静」です。私達は生活する中で家事や育児、労働といった生活を営む上で必要な行動をしなければなりません。なので入院でもしない限り本当の意味での安静はできないのです。また切迫早産で入院となった場合、入院期間は長期になることがほとんどです。それでは、妊婦がどのような入院生活を過ごしているのかみていきましょう。

点滴が24時間付いて回る

張り止めの点滴が始まると24時間ずっと点滴に繋がれた状態になります。また点滴の針も、同じ箇所にずっと留置しておくと感染のリスクが高まります。なので施設の基準に沿って3日に1回、4日に1回など点滴の刺し換えを行います。長期間の点滴生活となると、元気な血管がなくなってきます。何度も刺されては失敗されを繰り返し、腕には刺し痕・青あざまみれでテープかぶれなどのトラブルも出て腕はもうボロボロです。

妊婦さん
妊婦さん

点滴が漏れたら腕が倍近く張れるし、刺し痕のかさぶたが痒くて辛い。

寝返り打つたびに点滴のラインも気にしないといけないし、煩わしいな~。

強い副作用

切迫早産で使用する薬はお腹の張りを抑える効果がありますが、副作用も強いです。ドキドキ動悸がしたり、手が震えたり、吐き気があったり、血管の走行にそって痛みがあったり、全身がだるくなったり、足に力が入らかなったりなどなど。赤ちゃんを一日でも長くお腹に留めておく為に強い副作用にも耐えているのです

早産になるかもしれない不安

入院中は、胎児心拍モニタリングといって赤ちゃんの心拍とお腹の張りの状態を観察するモニターを装着したり、医師による内診で子宮口の開き具合等を確認します。お腹がいつもより張っていたり、子宮口が開きかけていると医師から言われた日には不安でいっぱいになります。いつ早産になってもおかしくない状況の中不安と戦っているのです

妊婦
妊婦

安静にしているのになんで?

早産になってしまったらどうしよう。

何よりも安静が一番辛い

安静が一番辛いと言います。気分転換に院内を散歩したり、売店に行ったりはできません。1日のほとんどをベッドの上で過ごしてもらいます。コロナ禍で家族と面会もできず、ホルモンの影響で気持ちの浮き沈みも激しく情緒も不安定になります。さらに、母親学級も中止でお部屋のカーテンも閉め切ってもらっているので同じ境遇にある妊婦さん同士の交流もできない状態でストレスが溜まります。また、安静によって恐ろしいほど体力が落ちます。足の筋力も落ち、階段を昇り降りするのも一苦労でお産後の体力のなさにびっくりします。3食ご飯がでてきて何もしなくていいなんて楽でいいよね、なんて家族から言われたもんならとても悲しい気持ちになります。

妊婦
妊婦

赤ちゃんの為だとわかってはいるけど、安静が辛い。

些細なことで泣きたくもなる。

家族一丸となる時

切迫早産で入院している妊婦さんにもっと優しく接してほしいという訳ではありません。家では仕事をしながら、家事や上のお子さんのお世話など家のことを守ってくれている家族もみんな頑張っています。時には強く当たったり当たられたりすることもあるかもしれません。そんな時はお互いの気持ちに寄り添うこと、これから産まれてくる赤ちゃんを想像して心を保ってほしいです。離れている時こそ家族の力が試されます。

妊婦旦那
妊婦旦那

赤ちゃんの為に頑張ってくれてありがとう。家のことは任せて。何かあったらいつでも話聞くからね。赤ちゃんと一緒に帰ってくるの楽しみに待っているよ。

まとめ

切迫早産で入院する妊婦さんは、基本的に安静にしてもらいます。この安静が思っている以上に辛いのです。早産になるかもしれない不安を抱えながら、点滴による強い副作用にも耐え身体も心もボロボロになりながら頑張っています。切迫早産で入院する妊婦さんの境遇を知ってもらい、家族が一大事の時に家族一丸となって乗り越えていくいけるよう、私達医療者も全力でサポートします!

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