
次の健診の時までにバースプランを書いてきてくださいね。

えっ!バースプランって何?初めてのお産だから全然想像できないよ。
妊婦健診でバースプランを考えてくるように言われたことありますか?
お産の想像もできないのに、やりたいことなんで思い浮かばない!そんな人も多いと思います。
今回はバースプランについて説明していきます。
バースプランとは
バースプランは、“お産の時に望むこと、やりたいこと”の計画を立てることです。
分娩施設によってバースプラン用紙が準備されています。ご家族と相談しプランを挙げてみて、妊婦健診時に助産師と一緒に検討していきます。
分娩施設によって許可できる内容か、安全にできるかどうかを確認していきます。
バースプランを立てる時のコツとポイント
さっぱり思い浮かばない、そんな人は以下の点で考えてみましょう。
お産に対するイメージを書き出してみる
あなたにとってのお産のイメージは?ネガティブなイメージでも全然OKです。書き出してみましょう!
- とにかく痛いイメージ。
- 産まれるまでに時間がかかる。
- 母乳が出るか心配。
- 赤ちゃんのお世話をしたことがないから不安。
- お腹にいた赤ちゃんに会えるのが楽しみ。
お産のイメージは人それぞれですし、初産婦・経産婦でも違うと思います。
イメージの中には楽しみなことであったり、不安なことがいくつか挙がると思います。
その抱えている思いを家族や病院と共有しましょう。
ご家族も助産師も、あなたが抱えている不安を少しでも取り除きたいと思っています。

今のお気持ちをぜひ聞かせてください。何かお手伝いできることがあるかもしれません。
自分が一番リラックスできる時はどんな時?
あなたがリラックスできるのはどんな時ですか?
- 好きな音楽を聴いているとき
- 甘いものを食べている時
- 本を読んでいる時
- 家族とおしゃべりしている時
- テレビや映画を見ている時
初産婦の分娩時間は約15時間ほどです。
痛みで身体がずっとこわばったままだったり、心身ともに緊張状態だと、スムーズにお産が進まないことも。
なので、陣痛が来てもなるべくリラックスして過ごしてもらうことが大切です。
自分なりのリラックス方法を取り入れてみましょう。

いつも使っている抱き枕持っていこう!
前回の分娩を思い出してみる
経産婦さんは、前回のお産の出来事や想いを振り返ってみましょう。
- 陣痛がきてすぐに産まれたからびっくりした。
- 手術室でも産まれてすぐに赤ちゃんに触れることができて安心した。
- 陣痛より後陣痛のほうがきつかった。
- 出血が多くて重症貧血になって輸血をした。
- 入院中、上の子が気になって退院を早めてもらった。
お産にも色々あります。前回の分娩経験を活かして、良かったことや要望等をプランに取り入れてみましょう。
コロナ禍で不安なことを書き出してみる
コロナの影響もあり、立会い出産や面会が出来ない状況です。心配なことや不安なことを書き出してみましょう。
- 家族の立会いができないから不安
- 産まれてすぐにテレビ電話したい
- 退院後は、実家のサポートが受けられないから不安
そのお気持ちをぜひ助産師さんにお話ししてくだい。
必要であれば、退院後に利用できる行政のサービスであったり、保健師さんの訪問等も調整してくれます。

心細くなりますよね。周りの力も借りて一緒に乗り越えていきましょう!
新・バースプランの具体例
コロナの影響で母親学級が受けられなかったことや、分娩時に付き添いができないことをイメージすると書きやすいと思います。
- 付き添いができなくて不安、ずっと付き添っていてほしい
- 産まれてすぐにテレビ電話したい
- 母親学級が受けられなかったから、沐浴指導やおっぱいの指導をしてほしい
書けなくても全然OK!
書けなくても全然OKです。実際、陣痛が来た時にしかわからないこともあります。その時にやりたいことやしてもらいたいことを伝えたら、対応してくれます。
特に希望をしなくても助産師から必要なケアは受けられるので安心してください。
まとめ
バースプランを立てることで、家族で力を合わせてお産を乗り越えた達成感や今後の育児の自信にも繋がると思います。ぜひご家族でバースプランを検討してみてください。
また、お産の目標は、母と子ともに安全にお産を終えることです。バースプランが思い浮かばなくても、私達医療者が全力でサポートするので安心してください。以上、バースプランのお話でした。
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